銀行が決算書以外に見ているものとは？／実際にあった話

このページは、銀行が決算書以外に見ているところについて具体的にお伝えしていきます。銀行は、融資の審査には決算書を通知表のように見ています。しかし、実際にはそれだけではありません。

小さな会社というのは、税金を払いたくないためにわざと赤字にしているような会社もたくさんあります。払う必要がないのに、期末に決算賞与を支払ったりして調整しているところがとても多いです。

しかし、調子が悪くなった時に銀行にお金を借りようとすると決算書が悪いのでと融資が降りないというケースがほとんどです。なので、今回は決算書がよくなくても借入するためのヒントをお伝えしていきます。

実際にあった銀行と会社の話

私のお客様で、金融機関を紹介してほしいと相談がありました。そこで、決算書を見せてもらうとかなり厳しいなと思っていたところでした。一応、厳しいかもしれませんがという話をしながらいくつかの金融機関を紹介しました。

ここまでは、普通の話ですよね。ここからがとっても重要な話になります。ある日、私が紹介した銀行ではない別の銀行からお金を借りないかという営業が相談者にあったのです。しかも、1億円までなら貸せると言って営業に来ているというではありませんか。

ん？なんか怪しいなって私は思いながら、ノンバンクなのではと確認すると、東証一部に上場している銀行で地銀の1位を他県でとっているような銀行です。なんでこんなことが起きるんやろと私は思いました。

相談者も決算書も何も見せていないのになんで、そんな大きなお金を貸してくれるというのかと怪しいと思って連絡をくれたのです。あなたは、この銀行が決算書を見ずに1億円貸せる理由をわかりますか？

実際に取引のある銀行は貸してくれない。私も決算書を見て、正直厳しいなって思いました。しかし、別の銀行の営業マンは1億円貸してくれるというのです。私は、その話を聞いてしばらく考えてピンときました。

その答えは、相談者と取引のある会社が一定の金額以上、営業に来た銀行を通じて相談者に入金をしていたからです。要は、大口の取引先のメインバンクが営業にきたのです。なので、決算書を見なくてもいくら売上が上がっているとわかったのです。

ここからは、借入の話は速かったです。その営業にきた銀行が1億円までならお金を貸してくれるって言っている。そう今取引をしている銀行に伝えたら、うちも出しますと言ったからです。しかも、金利まで値引きしてくれました。

銀行は決算書だけをみているわけではない

この事例からわかることがあります。それは、銀行は決算書だけを見ているわけではないということです。そして、新しい取引先を常に探していると言えます。しかし、うちにはそんな営業マンは来てくれない。そう悩むかもしれません。

なので、この事例からわかるヒントを少しだけお話したいと思います。あなたは、どこの金融機関に借入を申し込みしているでしょうか？あなたの会社との取引があって大口のお客様がいるのであればそのメインバンクはわからないでしょうか。

もし、仮に支払いを受ける方なので相手のメインバンクがわからなかったとしても、最低限できることがあります。それは、誰に借りにいくべきかということです。少なくても入金が多くある口座の銀行に借入の申込みはできるでしょう。

よく、お客さんに地銀第1位は敷居が高いという話をされます。しかし、もっとも入金が多い高座が地銀第1位なのであればまずはそこに相談に行くべきです。なぜなら、入金されていることがその銀行が一番わかるからです。

銀行は、最近は以前よりも決算書、決算書と厳しくなってきていますが小さな会社がわざと赤字にしているということも理解しています。なので、営業マンや支店長の考え方によっては入金が多いってだけで貸してくれる可能性はあります。

今回お話した事例というのも、4年も5年も前の話ではありません。1年前に実際にあった話です。決算書を見ずに1億円までなら貸し出せるっていうんですよ。私ならかなり警戒してしまいますが、そこから金融機関がみているものがわかるでしょう。

銀行は大口が支払っている先を見ているんです。相談者の会社は、ほぼトントンの決算書でしたが1億円借りることができるというマジックが起きたわけです。なので、大事なのは借入に行く銀行がどこかということなのです。

決算書があまりよくないのであれば、取引先にどこがいるのか。毎月安定的に入金されていることを営業マンにアピールする必要があるのです。大事なのは、借りに行く先とアピールのポイント。この2つになるのです。

銀行が見ているところまとめ

銀行は、100％決算書を信用しているわけではないんです。それと同じぐらい、いくら入金があるのかを見ています。そんなことが今回の事例で見てとれるわけです。そして、銀行からお金を借りるのであれば重要なことがあります。

それは、どの金融機関に借りに行くかということです。もっともいいのは、大口のお客様が利用しているメインバンクです。そして、それがわからなければあなたの会社の入金先になります。入金先でもっとも多いところはどの銀行になるでしょうか？

そして、決算書の数字が良くないのであればアピールするポイントは別のところにするべきです。実際に、これだけ入金があるので○○を削れば利益が出る。なので返済できるという証明をすることです。

銀行は、貸し倒れになるのをもっとも恐れていますので、決算書が悪くてもそこが担保できれば借入は可能になります。あなたがどこの銀行にどのようにアピールするかこれが最も重要になるのです。

追伸

社長のあなたが働く時間を減らしてガンガン稼ぐ唯一の方法を知りたいなら下記からご覧くださいね。きっと、あなたの働く時間が減って利益をガンガン上げれるようになることをお約束します。

社長の仕事を減らし利益を上げる唯一の方法